2018年も3月になりずいぶん暖かくなってきました。
ちらほらと桜の開花情報も発表されてきてますね。
桜の木の風景は、一眼カメラを持っている方もそうでない方も桜を見たら写真を撮らずにはいられないくらい魅力的な被写体ですよね。
ただ、素敵な桜の写真はよく見るけれど、自分で撮るとまったくそんな風に撮れないという方は多いと思います。
そんな方のために実際の桜の写真を見ながら、素敵な桜写真の撮り方を解説していきます。
この桜の写真はくっきりはっきりと桜を表現するというよりは、ふんわりと春の雰囲気を感じられるような、優しい桜の写真にしたいと思って撮りました。
写真を撮る際には、まず撮りたい写真のイメージを持つことが大切です。
今回は「ふんわりやさしい春の桜」をテーマにしましょう。
では上記の写真の撮り方の解説です。
色をしっかりと出す
桜の花びらはイメージと違いピンク色よりも白色に近いので、できるだけピンク色がしっかり表現できるように工夫します。
被写体の色をしっかり出したい場合は、順光で撮影します。
順光とは被写体に対して撮影者側から光が当たる状態です、簡単に言うと太陽を背にして桜の木を撮るということです。
作例を見ていただければお分かりいただけると思いますが、桜の色と背景の青空の色を綺麗に出すことに成功していますね。
ここで注意ですが、色をしっかり出すと聞くと、ピクチャースタイルなどの色調調整機能で、ビビッドなどの発色がよくなる設定を選ぶ方がいるかもですがそれはやめましょう。
今回のテーマは「ふんわりやさしい春の桜」なのでビビッドモードだと色が強調されすぎてしまうのです。
選ぶとしたら、スタンダードやナチュラルなどがふんわりを表現しやすいと思いますので、そちらがおすすめです。
絞りを開ける
画面に映るすべてのものにくっきりピントを合わすこともできますが、今回は写真中央の枝にピントを合わせて、手前の枝はぼかしています。
そうすることでふんわり感と、枝が折り重なる様子から立体感が感じられる写真になります。
絞りの変更は絞りを調節して光をコントロールするを参照ね。
明るめに撮る
露出補正を使って少し明るめに撮影することで、桜のふんわり感を強調することができます。
明るくすると色は薄くなり、明るくしすぎると白飛びしてしまうのでやりすぎに注意。
さじ加減が大切なのです。
露出補正のやり方は露出補正を使いこなすを参照。
見せたい部分を切り取る
桜の木をまるまる画面に入れるのではなくて、枝や花のまとまりを切り取り、代わりに空などの余白をいれることで桜の印象が際立ちます。
今回の場合は桜の木々に人がたくさん集まっていたので、地面は入れずに空と、樹の上の方の枝で画面を構成しました。
こういう場面では望遠レンズがあると、見せたい部分の切り取りはやりやすいです。
キットレンズの望遠レンズがホコリをかぶっている方はこの機会にぜひ使いましょう。
以上で上記の写真の解説は終了です。
最初に撮りたい写真のイメージさえ持てれば、あとはそれに必要な撮り方を工夫していくということですね。
ぜひ今年はふんわりやさしい春の桜にチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
- 色をしっかりと出すために順光で撮る
- 絞りは開放で
- 露出補正で明るめに
- 画面の切り取りで思い通りに写真を構成