写真の色
みなさんは写真をプロに依頼してみようかなと思ったとき、どこに着目してお店を選びますか。
一口に写真のプロといっても、チェーン店のフォトスタジオや、町の写真館、個人でやっている方など様々です。
写真の雰囲気やクオリティであったり、値段や立地であったり、衣装であったり、人によって重要視するポイントはいろいろあるでしょう。
今回は雰囲気やクオリティの部分を少し掘り下げて、「色」という要素に着目してお話しさせていただきます。
色は感性に訴えかけるとても繊細な要素
色は感性に訴えかけるとても繊細な要素です。
世界がどのような色彩に見えているかは、人によって個人差があり厳密には一致していないと言われてます。
あなたが見ている世界を、隣にいる人が同じ様に見ているとは限らないのです。面白いですよね。
ちょっと話が逸れますが、SNSなどでよく「無加工です」とか「iPhoneで撮ったまま」という事をしきりにアピールしている方がいますが、あれは意味がありません。
たぶんそれをいう方はレタッチ(俗にいう加工のこと)をズルいものという印象で捉えていて、この写真はズルをせずにこんなに綺麗ですよ、ありのままでこんなに鮮やかですよって事を伝えたいのでしょう。
でもカメラで撮ったそのままが、ありのままの本来の色彩を表現しているかというと全くそんなことはありません。
iPhoneで撮ろうが、キヤノンやニコンで撮ろうが、それはデジタルカメラが画像処理した色でしかありません。
もちろんフィルムで撮った場合もフィルムの色味で味付けされますので同じことです。
ですから、もし撮った写真が自分のイメージと違うならば自分のイメージに近づけるためにアプリでもなんでも使って加工したらいいのです。
あえて言うなら、一番よくないのはイメージを持たずに適当に加工をすることです。
よく彩度が異常に高くシャープネスがかかりすぎた目に痛いような写真を見ますが、あれはその代表ではないかと思います。
自らの理想とするイメージに近づけるように写真を編集する
話を元に戻します。
上で話したことからわかるように、プロの写真家が行うレタッチや現像作業とは、写真を撮影したときの自らのイメージに近づけていく作業なのです。
そして写真家は本来の色味を再現するばかりではなく、より自らの理想とするイメージ(柔らかくや、鮮やかになど)をレタッチや現像によって引き出しているのです。
個性を持っている写真家は自分のレタッチ術を持っていて、それを人に教えることはありません。
人気料理屋の秘伝のレシピみたいなものなのです。
おしゃれな雑誌に載っている写真などもレタッチされているんですよ。
コトノハカメラではお客様に納品するすべてのお写真をレタッチしてます。
コトノハカメラの色=感性を感じていただければ嬉しいです。
自分好みの写真を撮れる写真家を選ぶ
色とはとてもあやふやで、それでいてとてもインパクトの強い要素です。
同じ写真でも少し色彩が違うだけでイメージがガラッと変わります。
さてタイトルの「プロの写真家を選ぶポイント-色編-」に対する回答ですが、
その写真家がどんな色彩を好むのか、その人が撮った写真をたくさん観て吟味しそれが自分の感性に合えば、その写真家はあなたの依頼に満足する結果で応えてくれる可能性は高いでしょう。
(もちろんそれ以外の要素も大切ですが)
どんなジャンルであっても、プロに写真を依頼するからにはあなたは立派なクライアント。
近場にあるから、値段が安いからだけで写真屋を決めてしまうのはもったいないんじゃないでしょうか。