ふんわり写真を撮る方法
ここで言うふんわり写真とは数年前から流行している、明るめで柔らかくふんわりとした写真のことを言います。
世の中では、エアリーフォトとか、ゆるふわ写真などとも言われてますね。
ふんわり写真は、被写体を優しく表現する事ができ、雑誌などでもよく使われている手法で、その表現に憧れている方も多いのではないでしょうか。
私の場合、普段からふんわり写真ばかりを撮っているわけではないのですが、被写体によってはとても有効な表現方法なので意図的に使うことも多いです。
それではふんわり写真を撮るための5つのポイントについて説明していきます。
5つのポイント
1.単焦点レンズを使いましょう
単焦点レンズは開放F値が明るいレンズが多く、ふんわり写真によく使う「ボケ」を生み出すことができます。
できれば開放F値がF2.0以下のレンズがおすすめです。
F値がそこそこ明るければ、無理に高価なレンズを買う必要はありませんよ。
2.開放で撮りましょう
一般的にレンズは、絞りが開放(F値が最小の数字)のときに画質が悪くなります。
それは本来褒められたものではないのですが、ふんわり写真を撮るには開放の写りすぎない描写がおすすめなのです。
ちなみに最新の高級なレンズは開放からくっきり写るので、あえてちょっと古いレンズだったり、安いレンズの方がふんわり写真には向いてます。
3.露出補正で明るめにしましょう
ふんわり写真は明るさが重要です。
露出補正機能を使って明るめに撮りましょう。
白とびしないように注意しながら、思い切ってプラス補正をかけましょう。
4.コントラストに気をつけましょう
どんな場面でもふんわり写真にできるわけではありません。
ふんわり写真では、1枚の画の中に明るい部分と暗い部分が同居しない、明暗の差がない写真の方が適しています。
画面の中でコントラストがつきすぎないようにフレーミングに注意しましょう。
5.仕上がりの設定を変更しましょう
カメラの仕上がり設定を変更することで、自分好みの写真に近づけることができます。
スタンダードやビビッド、ナチュラルなどから選べると思いますが、ゆるふわ写真の場合ナチュラルに設定してください。
さらに微調整の項目で、コントラスト・シャープネス・彩度を、少し多めにマイナスにしてみましょう。
これだけで随分写真に柔らかさが出たと思います。
ちなみに仕上がり設定の名前は、キャノンはピクチャースタイル、ニコンはピクチャーコントロール、他のメーカーにも似たような名前であると思うので探してみてください。
実際に撮ってみる
さぁ後は5つのポイントを踏まえて写真を撮ってみてください。
1枚撮ってみて思ったよりくっきり写ってしまった場合は、設定や露出補正を微調整してみましょう。
ホワイトバランスを調整して温かみを加えたり、爽やかさを加えてみても良いでしょう。
ゆるふわ写真では温かみも爽やかさもどちらも合うと思います。
何枚も撮って試行錯誤できるのがデジタルカメラの良いところです。
理想の雰囲気が出せるまで繰り返しチャレンジしてみてください。
番外編
オールドレンズを開放絞りで使うと、それはもうふわふわした写真が撮れます。
ただし、現役レンズでふんわり撮れるようになっている方にとっては、オールドレンズを使う意味は「ふんわり+独特なクセのある描写を楽しむ」ためというイメージですかね。
(3枚ともSONYα7RⅡ+オールドレンズAuto Yashinon-DX 50mmF1.4で撮影)
まとめ
- 明るい単焦点レンズを使いましょう
- 開放で撮りましょう
- 露出補正で明るめにしましょう
- コントラストに気をつけよう
- 画像の仕上がりの設定を変更しよう
後書き
写真教室も関西でまたぼちぼち開催しようと思います。
コトノハカメラの写真教室では、写真に関する疑問や質問であれば、講座に関係ない話でもなんでも聞いていただいて構いません。
写真の解説本を10冊読むより、プロのカメラマンに直接教えてもらう方が絶対に写真が上手くなると思いますので。